過去ログ一覧

My Original Songs

日本ブログ村

Powered by Six Apart

« 過去の写真より 06年10月10日 | メイン | 『マークスの山』高村薫 »

2006年12月 8日 (金)

『本格小説』水村美苗

以下は、2005年10月29日に書いたものですが、ここに再録しておきます。

『本格小説』、やっと読みました。

 上巻を読んでいる間は、ちょっとしんどかったですが、上巻の終わり頃から……というか、冨美子の語りが始まってから、ようやく物語り世界に入り込めるようになり、下巻に入ってからは、ぐいぐい引き込まれていきました。

 読み終わってみれば、やはり日本版『嵐が丘』というところでしょうか。いずれにしろ、読んで後悔のない本でした。

  著者、水村美苗氏は、あたかも現実にあった話しのごとく書いていますが、そこはやはり小説家であり、これは純粋にフィクションなんでしょうね。大ボラ吹き でなければ小説家なんかになれないと思ったりしますが、この小説が単に『嵐が丘』にインスパイアされて書かれただけだとしたら、水村氏の筆力はたいしたも んですね。

それとも何か、モデルとなるようなものがあったのでしょうか?その辺りは、著者に本当のところを訊いてみたいものですね。

●以下、ネタばれ有り。注意!

 それと、最後に冬絵が明かした事実、つまり、冨美子と東太郎の間に関係があったという事実は、そのまま真実だと受け取ればいいのでしょうか?水村氏はどちらともほのめかしていませんが、皆さんはどう思われますか?

 ボクは、冬絵の思い込みであり、冨美子と東太郎の間には、関係がなかったととりたいのですが、どうでしょう?二人の間に関係があったのでは、それまでの太郎とよう子のすぎこしが台無しではないかと思うのですが……。

敢えてこのエピソードを加えたというのは、水村氏の意図としては、どうだったんでしょうね?あまりに、さもありなんという終わり方を嫌って、もうひとひねり、スパイスを利かせたということでしょうかね。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.mitelog.jp/t/trackback/231673/6678783

『本格小説』水村美苗を参照しているブログ:

コメント

ただ声が聞こえるだけじゃなく、何処から聞こえるか、その出所まで突き止めるなんざ、ギボアイコも真っ青さ。

コメントを投稿